お肌のクリニック。Blog
今日は、とある駅前の複合施設の中に皮膚科クリニックを設計・施工させていただいたことをご紹介します。
大きなニュータウンがある地域で広々として緑も多く住みやすい環境と、都心へのアクセスも便利な立地にある施設です。
駅の目前にある施設なので、駅のホームに向けての広告スペースがあります。
この施設の2階部分のテナントが出店場所で、ガラス面越しにホームで電車を待つ方々を見ることができました(笑)
このテナントはフロント側から奥に入っていくにつれ幅が狭くなるという、いわば「扇型」の形状をした面白い平面でした。
早速、クリニックとしての動線や必要な設備をヒアリングし、平面プランをご提案しました。
実際の使い方をシュミレーションしながら打合せを行ない、内容を練っていきました。
平面プランを考えるとき、一つの案がまとまってきているように感じるとなかなか他の可能性に目が向きにくくなります。
条件を満たして、使いやすい動線となってきたなと感じるプランがまとまってきた段階でこんなことを試してみます。
・レイアウト全体を左右もしくは上下反転したらどうなるだろうか?
・扉の向きを反対にしたら人の動きはどうなるだろうか?
こんな風にちょっと変えてみると、より良くアレンジできる点が浮かび上がったりします。
今回は、皮フ科クリニックとしてどんなデザインが相応しいかお客様とアイデアの検討を重ねていきました。
結論として…。
クリニックに入り最初の空間となる受付・待合スペースで、まず柔らかい雰囲気を感じて頂けるよう「角」をつくらず曲面壁としました!
そして、サインや受付カウンターにも「肌」をイメージしたタイルをアクセントに用いることにしました。
パウダールームには大きめのミラーと手や顔を洗いやすい広さの洗面ボウルを設置しています。
今回の工事では、施設側と密な打合せが必要でした。
A工事、B工事、C工事という工事区分に基づいて、どの工程から弊社で行うかといった範囲を決定し、それぞれの日程調整を行ないました。
また、材料の搬入などは営業中の他の店舗への影響を最小限にするよう早朝に行なったり、日曜日の休みのタイミングで作業したりと様々な調整がありました。
毎週、施設や管理会社それぞれの担当者が集まり、ミーティングが開かれました。
このように、ショッピングモール内や複合施設への出店時にはお客様との打合せ以外に様々な方々との打合せが必要になります。
また、工事の内容によっては天候に左右されることがあります。
今回の工事ではエアコンの室外機を屋上に設置するため、ラフタークレーン車による揚重作業がありました。重量のある室外機をクレーンで吊り下げて行なう作業のため、風や雨が強い場合には作業できなくなってしまいます。なんと今回は天候不良が2回も続き、3度目のなんとやらで、やっと作業を行うことができました。
この度もしっかりと工期内に工事を終え、クリニックのグランドオープンに向けて準備をスタートして頂くことができました。
今回のお客様は打合せの時点では神戸にお住まいで、打合せは東京に来られるタイミングで行なうというスケジュールで進めていきました。
東京ステーションホテルのラウンジで打合せすることが多く、上質な空間で打合せを楽しむことができました。
ロゴデザインやサインデザインも合わせてご依頼頂き、クリニック全体のイメージ創りを共に行うことができました。
最後に、クリニックのファサードや、建物全体の様子をご覧ください。
一般皮フ科から美容皮フ科まで対応しておられ、お肌のトラブルからスキンケアまでご相談いただけるクリニックです!
今日も最後までご覧くださりありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします~(^_^)