まるでカフェのような整骨院。Blog
今日は早稲田駅近くにできた素敵な整骨院をご紹介します。
早稲田駅を出るとなだらかな坂道があります。
この坂は、文豪・夏目漱石の父である夏目小兵衛直克が「夏目坂」と呼び、それがそのまま坂の名前になったという由来があると漱石の随筆『硝子戸の中』に書かれています。
この夏目坂を上り、早稲田駅から5-6分ほど歩いていくと左側に白い建物を見つけることができます。
建物そのものが良い雰囲気を持っており、この建物に合うお店にしたいという要望がありました。
テナントは大部分がスケルトン状態で、画像のように床・壁・天井の躯体がむき出しでした。
最初は壁も天井も新たに作るという方向を検討したのですが、躯体であるコンクリート特有のちょっと粗さのある質感を活かすデザインが建物との相性も良いだろうと、可能な範囲で躯体を見せていくことにしました。
躯体を見せるということは壁や天井の中に隠れているはずの電気配線や空調配管なども見せるということです。
見えてくる配線や配管もインテリアのアクセントに加えて、全体のデザインを考えていきました。
電気配線には鋼製配管を用いてデザインの一部として取り込んでいます。
既存のフロントサッシはフルオープンできる折れ戸タイプでした。
まるでカフェのようなファサードを活かしつつ、既存フロントサッシの内側に新しくエントランスドアを含むフロントを製作しました。
道路から数段上がったところが入口となるため、安全を考慮して手すりを付ける必要がありました。
また、院名やインフォメーションなどのサインをどこに付けるかということも計画の中で重要なポイントでした。
この二つの点に対する最適な答えを検討し、ガラスフェンスを設置することにしました。
院の前を通る歩行者にちょうどよい目線で情報を伝えることができ、なおかつ院内の様子も見えるよう視線をさえぎることがないガラスのフェンスです!
このガラス面にカッティングシートで院名とインフォメーションを表示することにしました。
院内の色合いはホワイトを基調として、家具や小物でアクセントになるカラーを加えて頂くことにしました。
コンクリートの躯体を見せる部分はすべてホワイトに塗装し、空間全体になじませつつ、ちょっと凸凹した質感やひんやりする手触りで変化を感じることができます。
エントランスにあるウッドデッキの色合いを引き込んだ木格子を間仕切り壁として柔らかく内部を区切るようにしています。
照明計画は、院内全体を明るくするのではなく、施術に必要な明るさをベースライトで確保しています。そして、待合スペースや通路では壁面を照らすスポットライトによって均一ではない光のムラを楽しむことができるようなゆとりを作っています。
ロゴデザインの制作も行わせて頂き、ファサードのガラスフェンスや院内壁面でお客様のアイキャッチとなるように用いました。
ほぼスケルトンのテナントでしたので、工事前と完成後では本当に大きな変化があり、とても気持ちが良かったです!
建物全体の雰囲気ともマッチする素敵なお店となりました。
ご依頼下さったお客様も、「このお店を我が子のように大切にしていきます!」と述べてくださり、深い愛着を感じてくださっていました。
私たちにとって本当に嬉しい感想です(^_^)
そして、今日がグランドオープンの日です!
このお店にこれから大勢の人が集まり、たくさんの出会いがあることを楽しみにしています。
これからのご活躍を願っております。
本当におめでとうございます!!