ビフォーアフターArchive
2階のテナントを借りることに決定したお客様からのご依頼でした。
路面店と2階のテナントの違いは、
2階にあることをどのように認知してもらえるか、
階段をいかに上ってもらえるか、
という点であることをオーナー様とも共通認識をもちながら
プランを開始しました。
カッコよさだけ!ではなく、しっかり認知してもらう!ようにしたい
という具体的なご要望をどのようにデザインするかがポイントでした。
このようなテナントでした。
そして内装はこのようなもので、壁面と天井は塗装仕上げになっていました。
それでわたしたちの提案としてはある程度のデザイン性を保ちつつ、
しっかり目立つことを優先し、このような外部デザイン及び施工を行いました。
二階へ上がっていただくためにもこのような看板をデザインし取り付けました。
次に外部のイメージに合わせて内部のコーディネートを行い、
店舗としてのブランドイメージの統一を図りました。
既存のドアがスチール製でしたので、その部屋内側に新しく
ガラス製の中が見えるタイプのドアを設置し、
より店内に入りやすい工夫をしました。
トイレもこのように変わりました。
洗面も配管を延長し新規に設置しました。
目立ちつつ、品よくという部分ではバランス感覚が必要ですね。
今回の案件もお客様とよく意思疎通をしながら、何案も提案し
その中で意見をまとめつつ、デザインを行ってまいりました。
お客様からお話をいただいた時は、ちょうど施工案件が立て込んでいて
残念ながらすぐに対応できない状況にあることを、お伝えしたところ
寛大にも、「待ちます」と言ってくださり、今回の工事につながりました。
その期待に応えたい!と思ったのは言うまでもありません!
以上川崎市の整骨院案件のビフォアアフターでした。
Pagetopこんにちは。
段々と梅雨前線が北上して、関東でも本格的な梅雨がもう始まりますね。
梅雨の季節は気温や気圧の変化が大きくて身体への負担も色々あるようです。
身体が疲れていると気持ちも何となく右肩下がりなんてことも。。。
天候の変化が大きい季節は、普段健康な方でも気分が落ち込んだり、何かと調子が上がりきらないということが起こりやすいそうです。
十分な睡眠と適度な運動、身体を冷やし過ぎないことなど、どれも普段から大切ですが、この季節はいつもより少し意識を高めて、身体の調子を保っていきたいものですね。
さてさて今日は、練馬区小竹町で設計施工させて頂いたメンタルクリニックをご紹介します。
最初の段階として、メンタルクリニックではどのような機能が求められ、どのように診療が行われるのかということをよくお聞きして、プランニングの打合せを行なっていきました。
来院される方々への配慮として、入口正面で出迎える受付や広々として見通しのよい待合空間というものではなく、患者様にとってできる限り負担を感じさせないような動きとなるようレイアウトを練り上げていきました。
最終的にまとまった平面プランは、エントランスドアの真正面から位置をずらした受付カウンターと、L型にした待合スペースによって、患者様とスタッフや患者様同士の視線が相対する場面を極力無くすものとなりました。
壁に向かって座るカウンタータイプの待合席も設け、来院される患者様が自分で好みの場所を選べるよう、同じ待合スペースの中でも「場」の変化が生まれるようにしています。
また、院内の動線を回遊性のあるものとし、スタッフの動きやすさや、様々な状況でも迅速に対応できるレイアウトになっています。
院内のカラーは、ホワイト系を中心にしており、クリニックとして大切な清潔感のある印象を大切にしています。
そして、濃色を低い位置に用いることで「色」の重心を下げ、落ち着きと安心感を加味するようにしています。
院のイメージカラーとなっている「グリーン」があり、内装では色を少し薄くして用いました。
製作した受付カウンターは、とりわけ綿密な打ち合わせを行ないました。
エントランスからどう見えるか、待合スペースの奥まで視線を通して安全を確保することができるかといったことなどをシュミレーションしつつ細かくデザインを決定しました。
また、電子カルテシステムを導入する上で必要な機器に合わせて収納家具も製作し、受付周囲の様々な機器のレイアウトも検討しました。
こうしたお打合せに約4ヶ月、そして工事期間の約1ヶ月半を経て、下記のようなきれいなクリニックが完成しました!
施工前の様子はこのようなものでした。
完成はこのようになりました!
いかがだったでしょうか?
L型の待合スペースの雰囲気が伝わったでしょうか?
この場所が多くの方の心身の健康を取り戻す居心地の良い所になることを願っています。
最後までご覧になってくださった皆さま、今回もありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします。
こんにちは!
今日ご紹介するのは、中央線西荻窪駅から歩くこと7分。
オリジナル感あふれる整体院です。
西荻窪駅北口から商店街を歩いていくと院長である先生と奥様の似顔絵がお出迎えしたフロントデザインが見えてきます。
間口は3メートルまでいかず、お店の広さは4坪ほど、こじんまりした空間です。
一歩中へ足を踏み入れると。。。
そこはかわいらしい森の動物たちと丸太のベンチがある、不思議な世界になっています。
コンセプトは「親子で来てもらえる整体院」です。
キッズスペースを院の「一部」に設けているところはよく見かけるようになりました。
でも、院全体で子供が楽しく遊ぶことができるところはなかなかありません!
森の動物たちが描かれたオーダーサイズのクロスと、草木を表現したブラウンとグリーンを組み合わせた壁と床の色合いによって、大人にとってはトーンを落としたリラックスした雰囲気を、子供にとってはグラフィックで森の動物園を楽しめるようにしています。
丸太の切り株のような椅子や、同じく木を模した家具をオーナー様が上手に組合わせておられ、より一層良い雰囲気にひたることができる空間となっています。
お子さん連れのパパママ、お孫さん連れのおじいちゃまおばあちゃま、ちょっと童心に返りたいお兄さんお姉さん、どうぞこの院へお立ち寄りください!
最後になりましたが、こちらの院の施工前と完成後の写真を少しご紹介。
カタチを変えずとも、コンセプトに合わせた色と質感とグラフィックでこんなにも空間は変わるのです!
【施工前】
【完成後】
いかがだったでしょうか?
今回も最後までご覧くださりどうもありがとうございます!
結びのデザートにこんな素敵な「砂時計」をご紹介。
ほんの10分の時を刻む砂時計に込められたデザインと技術に惚れ惚れします。
様々な時計を紹介する海外ブログの「Hodinkee」から限定100個(シリアルナンバー付)で発売されています。
お高くて僕には手がでませんが、素敵なものは見ているだけでも心地よくなります。
プロモーションビデオもモノづくりのかっこよさが伝わるものでした。
興味のある方はどうぞご覧ください。
ではでは、また次の機会に。
Pagetopこんにちは!
関東も梅雨入りしたというニュースから1週間がたちましたね。
この1週間は例年よりも気温が低い傾向のようですが、確かにまだまだ朝晩は思いのほか寒く感じます。
季節の変わり目で体調を崩さないよう、どうぞ皆さまも気を付けてお過ごしください。
今日は、JR総武線・市川駅南口から徒歩3分のところにある、「手技」に特別な力を注いでいる整骨院をご紹介します。
いくつかのテナント候補を経て、今回の場所に決まりました。
駅近くの道路に面しており、駅に向かう人も多く通る立地です。
院内のプランニングをする中で、患者様の動線とスタッフの動線を完全に分離することができないか検討しました。
限られた空間をストレス無く用いるために、「待合スペース・施術スペース・洗面スペース」をつなぐ動線と「受付・施術スペース・バックヤード」をつなぐ動線を分け、それぞれの動きをシンプルにすることを目指しました。
施術スペースには分かりやすいサインを表示し、待合スペースから自分で移動することができるようにしました。
そして、建物外観のシャープな印象を活かして、フロントデザインは「モノクロ」的でメリハリのある色合いで統一しました。
透明アクリル板を用いた院名サインと、視線の調整も含めたグラデーションフィルム貼、ブラックでインパクトのあるスタンド看板という要素を組合わせています。
ガラス越し見える内装は、ホワイトと木目の組合せとした柔らかさを加えた雰囲気としています。
2つの異なる濃さの木目柄を用い、待合スペースと施術スペースで印象に変化を付けました。
院内にも透明アクリル板によるサインを設置し、外部との繋がりを感じることができます。
ロゴデザインも行わせて頂き、書体の筆の流れの違いや線の太さを打合せし、「匠」の文字が完成しました。
オープン広告も合わせて制作させて頂きました。
施工前の写真は外観だけとなりますが、施工前と完成後の写真をご紹介します。
内部の様子も少し見えるでしょうか?
シルバーカラーのサッシ枠がシャープな印象を与えるフロントです。
これがこのようなデザインになりました。
院内は木目柄を取り入れて、このような雰囲気となりました。
洗面スペースは、がらりとイメージを変えてみました!
いかがだったでしょうか?
先生の特別な「手技」と合わせて、院内の空間も是非楽しんで頂きたいと思います!
今回も最後までご覧くださりどうもありがとうございました。
また次回もよろしくお願い致しますm(_ _)m
どうもこんにちは!
前回のブログ更新から気づけば半年…。こんなにも時間が経っていたとは!?
気を取り直してまたブログを更新してきますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
さて、今日ご紹介するのは、足立区の綾瀬駅から歩いて数分のところにある「森の葉整骨院」さんです。
道路に面した大きなフロントガラスがあり、少しアーチ形になっているデザインが印象的なテナントです。
前面の道路はバス通りとなっており、交通量も多く、開放感のある立地条件でした。
院内の様子が見えた方が入りやすく感じますが、外から見えすぎると院内の人に居心地の悪さを感じさせてしまうというこの感覚のバランスを特に考慮しました。
視線は適度にさえぎりつつ、院内の雰囲気は外部に伝わるような、ちょうどいい塩梅を目指しています。
グラデーションフィルムを利用して視線を調整し、透明フィルムにグラフィックを印刷することで、光を通しながらも院の顔となるフロントデザインをつくりました。
今回のキーカラーはモスグリーンです。
鮮やかなグリーンではなく、少し落ち着いた色合いの、まさに苔色のようなグリーンが「森」をイメージする柔らかく穏やかな雰囲気を感じさせます。
明るい木目柄、ホワイトで構成されている院内の一つの壁面全体を「モスグリーン」としました。
モスグリーンのような少しスモーキーな色は、インテリア全体に用いると暗めの印象が強く出てしまいます。
明るめの色の中でアクセントとして使用することで、より一層その色の個性が際立ちます。
この院の天井高は2.8mちょっとあり、通常の空間より大きく感じるという良さがありました。
待合スペースと施術スペースの間は天井まである木格子で仕切り、スペースを分けつつも天井の高さを感じる開放感のある空間としました。
ロゴデザインは、森のさまざまな葉をモチーフとし、色々な季節感も表現した色合いとしています。
葉の密度や色の数、濃さなどを細かく打合せし、このデザインに決定しました。
それでは、施工前の写真も紹介しつつ、どのように変わったかをどうぞご覧ください!
【施工前の様子】
【施工後の写真】
いかがだったでしょうか?
柔らかく穏やかな「森」をイメージした空間に是非お立ち寄り頂ければと思います!
最後までご覧くださりどうもありがとうございましたm(_ _)m
ではでは、また次回のブログで。
Pagetop文京区本駒込に整体院が誕生しました。
「シティーホテルのような」というキーワードをもとに、スタイリッシュでありながらラグジュアリーな雰囲気を前面に出しすぎない、コンフォートなテイストを狙いました。
テナントの形状が独特であったため、限られたスペースを有効に使うために建物の形にあわせてカウンター家具をオーダー。
また、外から撮影した現況写真を見た時、玄関の周囲が暗色のため内側が暗く見えてしまうことに気づき、そうならないよう外からの内装の見え方を意識した色使いをしました。
ビフォー・アフターをご覧ください。
<ファサード>
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<カウンター周り>
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<施術スペース>
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また、ロゴも弊社にてデザインしました。看板スペースが非常に限られていたので、各ガラス面・シャッター面へのカッティングシート貼り、及び内照式の立看板を併用することで、通行人の目に入るようにしました。
駒込付近を通られる際にはぜひ!
それでは、また〜
こんにちは!
東京都調布エリアで平成元年より28年営業されている「坂場鍼灸整骨院」がこの度リニューアルオープンしました。
新しい層のお客様に注目していただくことを目的に今回、内装を新たにすることと、ファサードを一新して外観を良くすることをご希望とのことで、お問い合わせをいただきました。
葉っぱの緑のイメージがお好きということで、以前よりファサードは葉っぱのイメージが使用されたデザインとなっていました。「葉っぱ」を引き続き用いてリ・デザインすることで、院の特長を引き継ぎつつイメージアップを表現することができました。
まずはファサードがどのように変化したかご覧ください。
↓
内装も大きく印象を変えました。ファサードの葉っぱのデザインにマッチする無垢の格子材を用いたり、爽やかな緑を連想するクロスを使用したりすることで、一体感を出しました。
<待合いスペース>
↓
<施術スペース>
↓
その他にも、今回はロゴデザインに加えて、封筒と予診票、診察券のデザインもご依頼頂きました。これらもブランディングの一環として、すべて統一感のある仕上がりとなりました。
いかがでしたか?
坂場鍼灸整骨院は地元で愛されて28年ということで、施術される院長先生も少しお話するだけで経験に裏打ちされた豊富な知識と、技術をお持ちのことが良く伝わってきます。お近くの方はぜひ一度行かれてみてください。
ウェブサイトも現在鋭意製作中です。こちらも公開次第お知らせいたします。
それでは、また~
Pagetopご無沙汰しております。ウッチーです。
これまで整骨院や接骨院、鍼灸院という種類の設計・デザインを行わせていただく機会がありましたが、今回は「漢方薬」と組合わせた鍼灸院というご依頼をいただきました。
どのご相談でも同じですが、まずは計画の内容についてじっくりお話を伺うところからスタートです。
漢方薬を症状に合わせて処方し販売することと漢方の力を最大限発揮させる鍼灸を一緒に行うところがこの院の特徴でした。
こうした理念を「鍼薬同効」という言葉で表しておられます。
設計の目線でお聞きしていくと、漢方販売を行うスペースと鍼灸の施術を行うスペースは明確に区切らなくてはならないという条件がありました。
つまり出入口となるドアがそれぞれのスペースに必要であるということでした。
外部から入るドアを2箇所にするというプランも検討しましたが、来店されるお客様への分かやすさやスタッフ動線、そして予算という点で打合せを重ね、最終的にはエントランスドアを一つにしました。
院内に漢方販売と鍼灸院の共有スペースを作り、そこからそれぞれのエリアに入っていくという平面プランを練り、管轄である保健所からの許可を得ることができました。
今回もロゴデザインをご一緒に提案させて頂きました。
ご依頼くださった先生は鍼灸の世界で大家と言われる一族の直系6代目にあたる方で、この施術を確立された祖父でもある先生をとても大切にされておられました。
院名におじい様の名前を用いておられます。
それで「鍼薬同効」という受け継いできた理念をカタチにすることをロゴデザインのテーマとしました。
一文字ごとに色をイメージし、それぞれ独立したものが繋がって一つになるという考えを表すシンボルマークを考案しました。
サインデザイン及び内装デザインにおいても、伝統ある歴史を持っていることや漢方薬を扱うことから、ポップ感やカジュアルさではなく落ち着きや重厚感、多くの色ではなく清潔感を感じるホワイトを用いるといった方向性を決めていきました。
路面店であるメリットを生かし、フロントサッシやドアはガラスを用い、院内の様子を外からも感じてもらえるようにして心理上の入りやすさを作りました。
こうした打合せを重ねてプランを作成し、工事を行い、院はこのように完成しました。
施工前のテナントの様子と合わせてご覧ください。
このように変わりました!
JR市川駅から徒歩1分のところにこちらの「漢方薬・鍼灸 世珍堂」がございます。
どうぞ歴史ある漢方薬と鍼灸が融合した施術を体験されてみてください。
こんにちは。
蒸し暑い日が続きますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
さて、先月千葉県印旛郡酒々井町に、「えいきの鍼灸整骨院」がオープンしました。院長先生のお名前でも有り、お客様に英気を養ってもらいたいという願いも込められた院名なのだそうです!
お問い合わせ頂いた時には、まだテナントが完成していない状態でした。その様子が写真にてご覧いただけますでしょうか。形はできつつありますが、まだ設備や内装まで手がついていない状態です。
実は、新築テナントで出店をお考えの方は、このタイミングでお問い合わせいただくのがベストなんです。完成してからだと、処分したり移動させたり、もう一回部分的に壊さないといけなくなったりしてしまう部分が出てきてしまう恐れがあります。それってとてももったいないですよね。あらかじめ、洗面台等の設備やエアコンの位置等を指定することができれば、それだけでもかなりの予算節約です。
どうぞ、ビフォー・アフターをご覧くださいませ。
<フロント>
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<診療スペース>
↓
いかがでしたか? 今回も、最後の写真にある受付カウンターを現場造作にて製作させていただきました。カウンター下部のブルーは後ろの壁紙と同じロイヤルブルーです。透過光の関係で少し異なって見えるかもしれませんが、ガラス面のダイノックシートも同等色です。このように、カラーを統一しやすいというのも、家具をオーダーするメリットの一つかもしれませんね。当然、使い勝手は完全にカスタマイズされています。
また、A4チラシ、各種名刺、診察券もオーダーしていただきました。これも、内装に使われているカラーを使用して制作したので、院のブランドイメージを構築するのに一役買っているものとなっています。それに加え、今回ウェブページもご依頼いただきました。
http://www.eikino-seikotsu.com/
レスポンシブデザインを採用し、内部SEO対策も行いました。現在も、マイビジネスへの登録をはじめ、SNSへの連携を計画するなど、保守管理をあわせて行わせて頂いています。さらなる検索上位への表示を目指して参ります。店舗のオープンにあわせて独自のドメインを取得し、メールアドレスやホームページのURLをそのドメインで統一するというのも、ブランディング戦略としてほぼ必須の時代となっています。ぜひ開業をお考えの方は、内装工事とご一緒にご検討下さいませ。
それでは、今日はここまでで。
千葉県印旛郡酒々井町の近くをお通りの際は、ぜひ、「えいきの鍼灸整骨院」を訪ねてみてくださいね~
国立市の富士見台エリアに新たなる消化器内科・外科クリニックが誕生しました。
医療現場に求められる法律的条件、動線計画、デザイン的な統一性、お客様の様々なご要望を盛り込んだプランを完成させました。お客様とご一緒にアイデアを考えたりイメージを膨らませたりする作業を繰り返し行うことによって、下の写真にあるような綺麗なクリニックが完成しました。
BEFORE | AFTER |
フロントのロゴも弊社にてデザインしました。院名の「富士見台すずきクリニック」が決まってから、まずは書体選びから始まり、さらにその英語表記の頭文字である、「F.S.C.」をモチーフとしたロゴの提案、そしてカラーパターンや形状の吟味を重ねました。
最も時間をかけて打合せをおこなったものは、平面図の検討です。下の写真は工事前の様子です。コンクリートの構造柱が入口付近の位置に大きく陣取っているのがご覧いただけるかと思います。これのおかげで各機能のゾーニングを工夫する必要がありました。
直観的にはちょうど柱がある位置に待合スペースを持ってくるのがちょうど良いように思えますが、当然ながらこの柱を動かすことはできません。それで、待合スペースの位置を別の位置で2通り検討し、打合せの度にそれぞれ並行してブラッシュアップを重ねてゆきました。その過程で受付のレイアウトも何種類か提案させていただき、CGパースも見ていただきながら、少しずつ理想とする姿を明確にしてゆきました。
どちらのプランにするか、かなりお客様と共に悩みましたが、それぞれのメリット・デメリットをよく考慮して、最終的には待合スペースを広く取ることを優先し、写真にあるような、院に入ってすぐ横の位置に受付を配置する方向で決まりました。
広々とした待合スペースには、壁面の一つにブルーのアクセントカラーを入れました。これにより均質ではない個性ある空間にするとともに、落ち着きのある優しい雰囲気を演出するようにしました。
廊下に見えている扉は右手前から、診察室、処置室、内視鏡室、正面奥の扉はスタッフ専用の扉で、左側がX線室です。これの配置も時間をかけて調整したのですが、「X線室は廊下側から患者が直接入れないといけない」という保健所のルールや、「診察室と受付は隣り合っていた方が望ましい」というお客様の要望、「X線室と内視鏡室は近い距離にあった方が良い」という動線の問題などを考慮して、最終的にこのレイアウトに落ち着いてゆきました。
X線室の導入も色々と考慮する点がありました。放射線機器を導入するということで、鉛入りのボードを入れる必要があることや、X線照射に必要な電気容量を確保すること、どのように電気の回路を分けるのかなど、医療機器の業者や電気工事の業者とも念入りに打合せを行いました。
診察室 | 処置室 |
内視鏡室 | X線室 |
家具についても、今回弊社にてオーダー家具をデザイン、製作させていただきました。もちろん、カルテ棚やデスクなどにしても既成品はあるのですが、なかなか空間にピッタリとマッチするものがあるとは限りません。それで今回、建具類とも、どの家具にも共通の木目調の面材を使用し、受付カウンター、カルテ棚、デスク、シンク付き収納家具を2種類、設計しました。
特に、診察室~内視鏡室の向かいのシンク付き家具には、様々なこだわりが隠されています。写真をどうぞご覧ください。
まずはシンクの大きさが左右で違うことに気づかれませんか?
実は、深さも違います。実は、内視鏡室に近い左側のシンクでは、内視鏡などの特殊な器具を洗うことができるよう、一般的なシンクよりもかなり深く広いシンクとなっています。天板もシームレスなステンレスで製作され、衛生面での配慮も行いました。また、照明も手元の明るさとデザイン的な要素を考えて間接照明を採用し、それでいて天板全体が十分に照らされるように光の角度を調整しました。
下部収納の両サイドは上から下まで一つの引き出しになっています。一般的にはあまりない大きさですが、これも医療用のゴミ箱が2つ、すっきりと収まるような寸法になっています。
いかがだったでしょうか?
考慮すべき点も多く、規模も比較的大きかったため、時間をかけて設計しました。
より多くの施工写真については、どうぞ施工実績ページをご覧ください。
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