埼玉県川口市の理容室新規出店をご希望のお客様から、
お電話をいただいたところからスタートした案件です。
契約しようとしていたテナントはまだ営業中でしたが、
営業中に少しお時間をいただき、各現場調査を行いました。
現場に行きましたら、なんと不動産会社さんの担当者が以前に
別案件で会ったことのある方でした!こういうスタートは幸先の良さを感じるものです。
理容室ということですので、特に水廻りがどういう状況かを
しっかりと確認する必要があります。
排水の径、給水の径、そしてガスの引き込み管が来ているか、
そしてガスの供給能力がどの程度か、という点、そしてもちろん
正確なテナントの寸法計測、電気の状況、電灯回路のアンペア数、
動力のエアコン用の電気が引き込まれているか、等を調べました。
現状は
お客様の持っておられるイメージがすでにありまして、青銅色を使用したい、
そして少しアンティーク感も出したいということでした。
それで内部に使用する建材は輸入建材を使用し、国産建材では出せない
味や質感を出すように提案しました。
そして外部もモールディングを使用したデザインを提案しました。
特に青銅色をカッティングシートと塗装で表現するために、
双方にある色合いをチョイスし、サンプルをカッティングシート
塗装、両方ともに用意し、その中からお客様に色を選んでいただき
決定しました。
その結果、お客様こだわりの色合いを表現できました。
このような場合はよりサンプル色の多いカッティングシートのメーカーを
選んだり、塗装もDICカラーのサンプルから選んでいただき、
微妙な色合いの表現を可能にしました。余談ですが、
ペンキの色合いもDICカラーからオーダーできます。
内部に関してお客様がこだわられたのが家具の使用感です。
セット面の背面に設置されるので、効率よく各箇所に手が届き
無駄な動きが無いように細かく打ち合わせを重ねた結果出来上がったカタチです。
実際、この家具を作った業者さんはこの現場に近い場所にあるのですが、
製作を担当した職人さんがカットに来たそうです。
自分が制作した家具がどのように納まっているか見たかったのでしょうね。
お客様はそのことを大変うれしそうに話してくださいました。
各箇所の寸法を細かく検討した家具がこちらです。
そして理容室はシャンプーが鏡の前に設置されるわけですが、
タカラのレヴォールという商品を設置しました。
これがなんとすべて電動で、セットしておくと所定の位置に自動で
動いてきて止まるという優れモノです!
テレビも待合から見えるように、そして場合によっては鏡越しに見れる
ように角度と高さを現場でシュミレーションしながら、お客様と一緒に取り付けを
行いました。
待合等はこのような仕上がりと色合いにし、
外部の青銅色とのバランスを考慮した色使いとしました。
トイレのビフォーは
アフターは
洗面のビフォーは
アフターは
オーナー様は打ち合わせ時に細かいことをしっかり納得いくまでに打ち合わせする姿勢から、
理容の技術が大変優れた方であることを感じました。
そして良いコミュニケーションを重ねて、「共に」店舗づくりを行えたと断言できる
案件になったと思います。
カットに来られたあるお客様が、「ここは安心する空間だな」とつぶやかれた
ことがうれしかったと施主様が教えてくれたことが、わたしたちにとっても
嬉しい一言でした。
では、また次のビフォーアフターで。
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